よくあるご質問

硬質クロムめっき以外のめっきは出来ますか?

 申し訳ございません、弊社は硬質クロムめっき加工の専業社ですので、他の種類のめっき加工は出来ません。

鋳物にめっきは出来ますか?

 FC400等中心に実績はございますが、鋳物素材は種類、組成の違いにより中には析出密着に影響が生じる場合がございます。お打ち合わせやテストピースご提供による事前テストをさせて頂く場合もございますので、ご相談ください。

非鉄系素材に硬質クロムめっきは出来ますか?

 硬質クロムめっきは電気めっきですので、基本的に通電素材であることが前提となります。
 ステンレス系では、SUS304等を中心に、オーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系での実績があります。但し一部ステンレス系素材、状態により析出は密着に問題が生じる場合もございます。ご相談ください。
 また銅、銅合金、真鍮でも実績がございます。但しこれらの素材は耐酸性が低く、めっき箇所や他の母材部の溶解、浸食リスクが高くなります。このリスクを軽減するため、膜厚等のお打合せは綿密にさせて頂きます。ご相談ください。

アルミ素材やチタン素材に硬質クロムめっきは出来ますか?

 申し訳ございません。弊社ではアルミ素材、チタン素材へのめっきは出来ません。

金型に硬質クロムめっきは出来ますか?

 はい可能です。弊社では製薬機器である打錠金型や、ゴム成型金型等に実績があります。

バフ研磨は出来ますか?

 申し訳ございません、弊社ではバフ研磨は出来ません。ご要望があれば、ご紹介または外注対応をさせて頂いております。

部分的にめっきをつけることは出来ますか?

 はい可能です。但しお打合せにより、めっきが必要な部分、必要でない部分(ついてはいけない部分、どちらでも良い部分)、めっき前工程の状況等をお伺いした後に、最適な方法をご説明し、納得頂いてからの処理となります。

同一の品物に対し、めっき指示、箇所別に膜厚変更は可能ですか?

 はい可能です。但し形状や指示箇所により、対応が異なりますし、工程が増える場合がありますので、お打合せが必要となります。

品物全体に均等にめっきをつけることは出来ますか?

 硬質クロムめっきは電気めっきとなりますので、所謂、無電解めっきによる被膜のように均一にめっきがつかない特性があります。
 ご要望の膜厚や、被めっき物の形状によっては、ある程度の範囲や工程を検討し、できる限り均等に近い状態でめっきをつけた実績はございます。

製品全体にめっきをつけることは出来ますか?

 硬質クロムめっきは電気めっきである特性上、1回のめっきで製品全体にめっきをつけることが出来ません。
 製品全体にめっきをご希望の場合、複数工程でのめっきが可能か、お打合せさせて頂きます。その場合、形状により工数が多くなり、コスト高になる場合もございます。お打合せの上、ご納得頂けるよう提案をさせて頂きます。

内部に空洞があり、外側にフタをしたような形状(例:パイプ状のものに加工用の仮芯が取り付けられているような状態)のものに、硬質クロムめっきは出来ますか?

 申し訳ございませんが、対応致しかねます。
 内部が空洞状になったものは、めっき液や洗浄のための液等が入った場合に洗浄することが出来ませんので、基本的には対応できません。
 (洗浄用の液通し穴加工等で、お打合せにより可能となる場合もあります。)

1㎜以上の厚みでめっきをつけることは出来ますか?

 はい可能です。但しめっき被膜自体の荒れがかなり生じますので、めっき後の研磨加工をおすすめしています。まためっき箇所以外の母材への腐食リスクも増加します。
 場合によっては、めっき加工の途中で一旦研磨工程を行い、2回以上のめっき工程が必要となることもありますので、慎重なお打合せが必要です。

一部(または全て)仕上げ加工が完了した製品の一部分にめっき(めっき修正)をしたいのですが、仕上がり部分は汚れたり、腐食してしまいますか?

 硬質クロムめっきは、電気めっきであること、また強酸性のめっき液に浸漬するため、多少の汚れや腐食する可能性がないとは言い切れません。これらのリスクを最大限軽減するためのマスキング、めっき方法を選択し、出来る限りご希望に沿えるよう努めます。ご相談ください。

製品についているめっきを剥離することは出来ますか?

 硬質クロムめっきに限り可能です。但し、化学反応により、めっき被膜を除去するため、ある程度対象製品(母材)への汚れ、腐食等が発生します。
また、めっき剥離後に再度めっきをする場合、影響が出る可能性もあります。
サイズによっては、対応が出来ない場合もございますので、ご相談ください。

お電話で製品重量や大まかなサイズから、めっき価格をお見積りしてもらうことは出来ますか?

 弊社では製品の形状(図面)、材質、めっきが必要な部分や膜厚、加工状況等踏まえた上で、お打合せをさせて頂き、めっき方法など考慮してから、お見積もりさせて頂いております。
 製品重量や、大きさのみ口頭にてお伝え頂いた状況でのお見積りは致しかねます。ご了承下さい。

 

めっき前に伺いたいこと

1.めっきが必要な部分、めっきがついてはいけない部分、どちらでも良い部分はありますか?

 これらの部分を確認させて頂くことで、より適切な納期、価格でめっき加工をご提供させて頂くことが出来ると考えております。

2.めっきする品物の素材は何ですか?

弊社では主に鉄合金、鋳物、ステンレスを中心にめっき実績がございますが、数ある素材のなかには、全くめっきが析出しないもの、めっき液に浸食されてしまうものがあります。その為、製品素材については確認をお願いしております。

3.めっき前工程で別の表面処理(他のめっきや黒染め、コーティング等)、又は焼入れ(窒化等)はされていますか?

 硬質クロムめっき以外のめっき、コーティングの種類によっては洗浄、めっき液浸漬した際に変質したり溶解するものもございます。
 また焼き入れや窒化処理、コーティングされた部分にそのままめっきをつける場合にめっき被膜が密着しない、析出しない場合もございます。
 それぞれ対応が異なりますのでお受けする前にお打ち合わせさせて頂いております。
 どんな表面処理が施されているか分からない場合でもご相談ください弊社でめっき可否、対応ご提案できることもございます